世界観は「またね、」
いつかまた出会えるよね、そんな願いに似たような想いが込められている言葉 「またね、」。今年の森の映画祭では、銀河の果て、みちなる遠くの世界へ旅立つ主人公「ぼく」と、ぼくを待つ「きみ」の物語を全五回の手紙を通してご自宅までお届けします。
お手紙 × オンラインイベント
いつかまたみんなで集まれる日を願いながらも、森の映画祭を楽しみにしてくださっているみなさまと、そして自分たち自身が何をできるのかを考え、今年の会場は“おうち"としました。7月の一ヶ月の間、全五回のお手紙を通して物語をご自宅までお届けし、お手紙と連動したさまざまなオンラインイベントをお送りしていきます。
夜空の先から、家で待つきみへ―
「惑星旅行は初めてかい?」
ヒゲの似合うその人は優しく言うと、
つやめく夜空へのパスポートに星屑入りの大きなハンコを押した。
その星に着いたらそこからは汽車で移動だ。
「もし汽笛が聞こえたらねがいを祈るのだよ
汽車はねがいを集めて、銀河に希望をちりばめているんだ」
転移ゲート前に佇み、後ろを振り向く。
「またね、」
ぼくの住む星に別れを告げ、先に進んだ。
ポケットに長いフランスパンを1本つめこみ、
首には赤いマフラーをくるっと巻いて、
あの日にもらった、 甘いにおいのするカステラを想う。
ぼくのからだが、まばゆい光に吸い込まれていく。
いつかまた出会えるとねがって、
銀河の果て、みちなる遠くの世界へ。
きみに銀河中のおみやげを贈りたい。
銀河の果ての旅先で、きみを想いながら手紙も綴ろう。
ぼくがきみの知らない街に銀河で出逢う間に、
きみはぼくの知らない時に出逢う。
旅が始まる。帰ったらおやつでもたべながら、
一緒に知らない街や時のはなしをしよう。
絶対にまた逢おうね。
おうち
地球を離れ、惑星を旅する主人公「ぼく」。ぼくは夜空の向こう側から、 地球の"おうち"で待つ「きみ」に手紙を送る。手紙には、惑星で出逢った住民とのやりとりや、惑星ならではのたべもの、そしてそこで思い出したきみとみた映画のことが綴られる。手紙は旅路のなか送られ、手紙を追う形できみは1ヶ月に渡るぼくの旅を知る。